東京銀座のギャラリー枝香庵で野澤義宣展「己事記」が開かれている(10月7日まで)。野澤義宣は1947年東京都生まれ。1966年寛永寺坂美術研究所に学ぶ。1974年臥牛会を結成(2006年退会)。以前は真っ黒な画面を作っていた。現在はモノクロに線描の抽象的な作品を描いているが、過去には数年おきに大きく画風を変えている。
野澤は黒い油絵具を塗り、それが生乾きのうちに鋭いペンのようなもので線を引いていく。野澤の話を聞いていると神秘的な体験を数多くしている。墓地の上空に首が浮いているのを見たことがあったと言い、それを描いた絵もあった。寒山拾得を描いていたこともある。
野澤はFacebookに過去のインド旅行や青年時代の体験をつづっている。それらがいずれも細部まで詳しいのだ。もう50年前の記憶だというのに。絵画ともども不思議なキャラクターを持った画家だ。
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野澤義宣展「己事記」
2024年9月27日(金)-10月7日(月)
11:30-19:00(最終日は17:00まで)水曜休廊
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ギャラリー枝香庵
東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング7F
電話03-3567-8110