ノイエ・エクステントの藤澤江里子展を見る

 東京都立大学のノイエ・エクステント及びニュートン本店で藤澤江里子展が開かれている(2月24日まで)。藤澤は1960年東京都生まれ、武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン科を卒業したあとBゼミスクールを修了している。なびす画廊、かわさきIBM市民文化ギャラリー、村松画廊、ギャラリーαM、トキ・アートスペース、アルフレックス玉川などで個展を開いている。2012年は青梅アートフェアで青梅市立美術館に大作を展示していた。2022年にはみぞえ画廊で細井篤との2人展が開かれた。

山水画のように」(80号)

(上の作品の一部)

(上の作品の一部)

無題(80号)

(newtonの展示)

(newtonの展示)


 今回の藤澤江里子の作品は素晴らしかった。80号の「山水画のように」を始めとして、軽やかでありながら極めて高い達成を示している。藤澤は線の仕事に優れていた。その線が短くなって軽やかに舞うように描かれている。どこか風景を連想させながら、自由な形を作っている。さらに藤澤は色彩が素晴らしい。それらが相まって優れた展示を示している。

 都立大学にはギャラリーはほかにあまりないようだが、わざわざ足を運ぶ十分な価値がある。ノイエ・エクステントは近所の画材店newtonの経営するギャラリーで、今回newtonでも大作が2点展示されている。

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藤澤江里子展

2024年2月10日(土)―2月24日(土)

11:00-19:00(日曜祝日は17:00まで)会期中無休

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ノイエ・エクステント(noie extent)

東京都目黒区八雲1-6-7

電話03-6682-8200

https://noie.cc/exhibition-and-event/

※と応急東横線都立大学駅から徒歩3分