みぞえ画廊の藤澤江里子・細井篤二人展を見る(その2:藤澤江里子)

 東京田園調布のみぞえ画廊で藤澤江里子・細井篤二人展が開かれている(7月31日まで)。昨日の細井篤に続いて今回は藤澤江里子を取り上げる。

 藤澤は1960年東京都生まれ、武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン科を卒業したあとBゼミスクールを修了している。なびす画廊、かわさきIBM市民文化ギャラリー、村松画廊、ギャラリーαM、トキ・アートスペース、アルフレックス玉川などで個展を開いている。2012年は青梅アートフェアで青梅市立美術館に大作を展示していた。

玄関正面の大作


 藤澤は線に特徴がある作家だ。独特の線が空間を描いている。抽象的でありながら、何か具体的な空間を描いているようにも見える。

 玄関の正面に展示されている大作が素晴らしい。藤澤は躊躇することなく速いスピードで描いているのだろう。その即興的な線が美しい。今回は目立たなかったが、色彩にも優れた画家なのだ。

 みぞえ画廊は人が実際に居住するような空間を持つ画廊だが、藤澤には普通のホワイトキューブに展示するのが相応しいのではないか。

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藤澤江里子・細井篤二人展

2022年7月16日(土)―7月31日(日)

10:00-18:00(会期中無休)

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みぞえ画廊 東京店

東京都大田区田園調布3-19-16

電話03-3722-6570

http://mizoe-gallery.com

田園調布駅西ロータリーより徒歩7分