2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒノギャラリーの多和圭三展を見る

東京入船のヒノギャラリーで多和圭三展が開かれている(11月30日まで)。多和は1952年愛媛県生まれ、1978年日本大学芸術学部美術学科彫刻専攻卒業、1980年日本大学芸術学部芸術研究所修了、2009年多摩美術大学彫刻科教授就任、そして2020年3月で多摩美術大学…

FUMAコンテンポラリー東京/文京アートの小山田二郎展を見る

東京八丁堀のFUMAコンテンポラリー東京/文京アートで小山田二郎展「欲望と安寧1950s-‘60s」が開かれている(11月16日まで)。ギャラリーのテキストから、 小山田二郎(1914 -1991)は2歳で顔に大きなアザが現れるウエバ―氏病を発症。 周囲から奇異の目に晒…

コバヤシ画廊の西成田洋子展を見る

東京銀座のコバヤシ画廊で西成田洋子展「記憶の領域2024」が開かれている(11月16日まで)。西成田洋子は茨城県生まれ、1987年より東京、水戸、ニューヨークなどでもう30回以上も個展を開いている。作品は大きな奇妙な立体で、古着などを縫い合わせて造形し…

村上春樹『TVピープル』を読む

村上春樹『TVピープル』(文春文庫)を読む。1989年ころの雑誌に発表した短編集。当時村上春樹40歳くらい。 「TVピープル」「飛行機」「われらの時代のフォークロア」「加納クレタ」「ゾンビ」「眠り」の6編が収録されている。 「飛行機」は昔で言う有閑マ…

飯山陽『イスラムの論理』を読む

飯山陽『イスラムの論理』(新潮新書)を読む。袖の惹句より、 神の啓示の言葉を集めたコーランによれば、異教徒は抹殺すべき対象である。彼らを奴隷化することも間違っていない。ジハードは最高の倫理的振る舞いである。(……)気鋭のイスラム思想研究者が、…

ex-chamber museumの鈴木知佳展を見る

東京日本橋茅場町のex-chamber museumで鈴木知佳展が開かれている(11月10日まで)。鈴木知佳は1982年生まれ、東京造形大学大学院を修了している。2017年ギャラリーOn the Hillで初個展、2019年にはex-chamber museumで鈴木のぞみとの二人展を行っている。 …

クロスビューアーツのSelection展を見る

東京京橋のクロスビューアーツでSelection展が開かれている(11月16日まで)。クロスビューアーツはギャラリーなつかの別室、参加作家は桑原理早、釘町一恵、瀧田亜子の3人。狭い空間で小品展だが、なかなか面白い展示になっている。 まず、桑原理早。一人…

ギャラリイKの李明淑(イ・ミョンスク)展を見る

東京京橋のギャラリイKで李明淑(イ・ミョンスク)展が開かれている(11月9日まで)。李明淑は韓国の作家、今まで中国や韓国で個展を開いていて、日本では好文画廊に続いて今回が2回目となる。 (上の作品の一部) (上の作品の一部) (上の作品の一部) …

ギャラリーQの井上修策展を見る

東京銀座のギャラリーQで井上修策展が開かれている(11月9日まで)。井上修策は1959年三重県生まれ、1984年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業している。長年ギャラリー現で個展を開いていたが、最近はギャラリーQやトキ・アートスペースなどで開催し…

森美術館のルイーズ・ブルジョワ展を見る

ちらし 東京六本木の森美術館でルイーズ・ブルジョワ展「地獄から帰ってきたところ/言っとくけど、素晴らしかったわ」が開かれている(2025年1月19日まで)。森美術館のホームページより、 ルイーズ・ブルジョワ(1911年パリ生まれ、2010年ニューヨークに…

川上未映子・村上春樹『みみずくは黄昏に飛びたつ』を読む

川上未映子(訊く)・村上春樹(語る)『みみずくは黄昏に飛びたつ』(新潮文庫)を読む。川上がインタビューアーになって村上が答えている。対談は4回行われ、最初は2015年に雑誌『MONKEY』に掲載され、翌年村上が『騎士団長殺し』を書きあげ、その作品を…