東京神宮前のギャラリー砂翁&トモスで菅野美榮展「旅スル種子・アオギリ」が開かれている(12月7日まで)。菅野美榮は群馬県出身、1968年共立女子短期大学を卒業したのち、1971年日本デザインスクールを卒業している。1990年、銀座のギャラリー・オカベで初個展。その後、ギャラリートモスやギャラリーテムズ、ギャラリー椿、K'sギャラリー、ガルリSOL、宇フォーラム美術館、巷房等々で多くの個展をしてきた。近年はタンポポの綿毛を無数に使ったインスタレーションなどを発表している。
今回はタイトルのようにアオギリの種子を使っている。アオギリは果皮が開いてその縁に丸い種子を着ける。その形を舟に見立てて「旅スル種子」と名付けている。その数90隻(本)、小舟が画廊の奥に向かってクサビ形に進んでいくかのようだ。下面にはタンポポの綿毛やカヤツリグサなどが並んでいる。
菅野はタンポポの綿毛など植物を使ったインスタレーションを繰り返しているので、今回のアオギリの種子など、その処理がきれいだ。
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菅野美榮展「旅スル種子・アオギリ」
2024年11月25日(月)-12月7日(土)
11:00-18:00(最終日17:00まで)日曜休み
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ギャラリー砂翁 & トモス
東京都渋谷区神宮前3-5-10
電話03-6384-5107