東京京橋のギャラリー川船で恒例の「歳末入札展示会」が始まった(12月7日まで)。
入札の方式は「二枚札方式」、これは入札カードに希望価格の上値(上限)と下値(下限)の二つの価格を書いて入札するもの。他に入札者のない場合は下値で落札する。上値が同額の場合には下値の高い入札者が上値で落札する。上値と下値の間に他の入札者が入った場合には、上値の高い入札者が上値で落札する。上値、下値が同額の場合は抽選となる。
落札価格に別途消費税がプラスされる。
なお、最低価格が設定されているので、その価格から入札することになる。入札の最小単位は100円となっている。
高額のものでは長谷川利行が150万円~、長谷川潾二郎が138万円~、山本森之助が65万円~、麻生三郎も65万円~、海老原喜之助が58万円~など。逆に安いものでは、蓜島正雄のペン画が3,000円~、河村好恵のアクアチントが4,000円~、古沢岩美の絹本彩色が5,000円~、森芳雄の銅版画が5,000円~、脇田和のリトグラフが9,000円~など。
興味深いのは、石内都の写真が30万円~、野見山暁治のエッチングが15,000円~、鳥海青児が38万円~、村井正誠のエッチングが1万円~、織田廣喜の0号の油彩がたった2万円~などか。
織田廣喜の値段の安さには驚いた。30年前は何十万円もしたのに。
何しろ全部で140点を超えている。まあ、これらは最低価格であって、必ずしもこの価格で落札できるとは限らないから。
詳しくは画廊のホームページに作品の写真と最低価格が掲載されている。
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「歳末入札展示会」
2024年12月2日(月)-12月7日(土)
11:00-18:00(最終日13:00まで)、12月7日13:45~開札
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ギャラリー川船
東京都中央区京橋3-3-4 フジビルB1F
電話03-3245-8600