ギャラリイKの李明淑(イ・ミョンスク)展を見る

 東京京橋のギャラリイKで李明淑(イ・ミョンスク)展が開かれている(11月9日まで)。李明淑は韓国の作家、今まで中国や韓国で個展を開いていて、日本では好文画廊に続いて今回が2回目となる。

(上の作品の一部)

(上の作品の一部)

(上の作品の一部)

(上の作品の右端)

(上の作品の右端の一部)

(上の作品の左端の一部)



 作品は一見糸を紡いでいるように見えるがすべて筆で描いているという。制作には膨大な時間をかけていて、筆を握った指を痛めるほどだとのこと。韓国には優れたミニマルアートの伝統があると思うが、彼女もその伝統に連なっている。ミニマルアートの系譜と書いたが、そうでありながら独自の美を表現していて素晴らしい。李明淑の作品を見ていると、ステラの作品などが荒っぽく手抜きにすら見えてくる。

 李明淑は一筆一筆丁寧な作業を繰り返し、作品に長時間の制作時間をも描き込んでいる。美的な造形と作品に注入した時間とが見事な成果を達成している。

     ・

李明淑(イ・ミョンスク)展

2024年11月4日(月)-11月9日(土)

11:30-18:30(最終日17:00まで)

     ・

ギャラリイK

東京都中央区京橋3-9-7 京橋ポイントビル4F

電話03-3563-4578

http://galleryk.la.coocan.jp/