東京日本橋茅場町のex-chamber museumで鈴木知佳展が開かれている(11月10日まで)。鈴木知佳は1982年生まれ、東京造形大学大学院を修了している。2017年ギャラリーOn the Hillで初個展、2019年にはex-chamber museumで鈴木のぞみとの二人展を行っている。
鈴木知佳の作品はとてもユニークなものだ。透明アクリル板の裏側を歯科医の使うリューターという道具で紙1枚分ほど繰り抜いて、作品としている。説明を聞くまでどうなっているのか分からなかったが、原理を知った後で見れば、なるほど支持体なしで空中に浮かんでいるように見える作品は、いわばネガとしてある(=ない)存在の痕跡のようなものの実体化なのだった。
残念ながら写真にはうまく映りにくい。実際に画廊に足を運んでみてほしい。個展は10月27日までだったが、2週間延長して11月10日まで開催している。
一見地味な作品だが、その造形は他に類を見ないきわめてユニークなものだ。そして美しい。
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鈴木知佳展
2024年10月12日(土)-11月10日(日)
[木・金]15:00-18:00[土・日・祝]12:00-18:00
※月・火・水休廊
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ex-chamber museum
電話070-5567-1513