東京八丁堀のヒノギャラリーで丸山富之展「彫刻竹取物語」が開かれている(10月12日まで)。丸山富之は1956年長野県生まれ、1986年東京藝術大学大学院彫刻専攻を修了している。1987年ときわ画廊で初個展、以来ときわ画廊、次いでヒノギャラリーで個展を繰り返している。ヒノギャラリーでは14回めの個展となる。
以下「おもかげ」
丸山は砂岩を使った石彫を発表してきた。平面をL字型に曲げたような造形だ。それが去年のいりや画廊での個展では砂岩の板のような作品を展示していた。今回は板のようにも見える作品や、底がない箱のような作品、屹立する柱のような作品が並べられている。箱のような作品はかつてのL字型の作品の展開のようにも思える。
驚くべきは奥の部屋に展示されている作品で、丸みを帯びた「おもかげ」と題された作品群だ。過去の丸山からは大きな飛躍・展開ではないだろうか。ただ丸山の造形に慣れた眼から違和感が大きかったのも事実だけれど。
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丸山富之展「彫刻竹取物語」
2024年9月21日(土)-10月12日(土)
11:00-18:00(土曜日17:00まで)日・祝休廊
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ヒノギャラリー
東京都中央区入船2-4-3 マスダビル1階
電話03-3537-1151
JR線・地下鉄日比谷線「八丁堀」駅A2番出口より徒歩5分