ヒノギャラリーのエルヴィーン・レーグル展を見る

 東京八丁堀のヒノギャラリーでエルヴィーン・レーグル展が開かれている(4月20日まで)。レーグルは、1954年ドイツバイエルン州出身の彫刻家。ヒノギャラリーでは5年ぶり2回目の個展となる。ギャラリーのホームページに掲載されていた言葉。

レーグルの作品は、往々にして非常に自由な創作と受け止められがちですが、そこには学生時代に徹底的に叩き込まれた塑像の基礎であったり、扱う素材の特徴、そして三次元から二次元、またその逆といった構成変換が体得されており、そういったいわば礎のような、感覚にもつながる豊かな領域によって、一見アンバランスながらも心地のよいレーグルならではの作品を生み出しています。特別なテーマやコンセプトは持たず、素材に触れ、構造を探りながら、そして自身の感性に常に呼応させながら、かたちを見極めていきます。

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 一見複雑な形態でありながら、どこか人を惹きつけるような、言わばよそよそしくない印象が感じられる。抽象的でありながら見る者の思いを排除しない暖かい印象がある。床に置かれた作品と壁に取り付けられた作品があり、ほかにドローイングも展示されていた。主として木に石膏を塗っているという。
 見に行ったのが遅かったので残り会期が3日間しかない。あまり他では見たことのない形が並んでいる。貴重な個展だと思われる。
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エルヴィーン・レーグル Erwin Legl 展
2019年3月30日(土)-4月20日(土)
11:00-19:00(土曜日17:00まで)日曜・祝日休廊
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ヒノギャラリー
東京都中央区入船2-4-3 マスダビル1階
電話03-3537-1151
http://www.hinogallery.com
JR線・地下鉄日比谷線「八丁堀」駅A2番出口より徒歩5分
地下鉄有楽町線新富町」駅7番出口より徒歩5分