東京銀座のギャラリーQで金昭希(キム・ソヒ)展が開かれている(8月8日まで)。これは毎年恒例の銀座の現代画廊が共同で企画している「画廊からの発言―新世代への視点2020」のひとつ。金は1983年、韓国生まれ、2007年に弘益大学美術学部版画専攻卒業、2013年多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程絵画専攻版画研究領域修了 博士取得。
韓国での個展のほか、日本では東京シロタ画廊で4回の個展を行っている。
金の言葉から、
〈収蔵された日常〉
見過ごしてしまいがちな日常のアイロニーを描く。/現代人の生きる日常は収納の連続である。/毎朝箱が積み重なっている空間で目を覚まして支度をする。/満員電車やバスに乗って仕事場と名付けられた箱に自ら入る。それを逆順に行って床に就く。/決まった空間で繰り返される都市生活には「おかわりない」という気休めと規格化されてしまった生の不条理が共にある。/私たちの日常を包み込んでも、閉じ込めてもいる様々な空間を描くことでみんなに小さなエールを送る。
金はコロナ自粛の生活を描いている。小さなAmazonの箱の中で自粛生活を送っているのは彼女自身か。ちょっと石田徹也を連想した。石田徹也から狂気を取り去ったかのようだ。
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金昭希展
2020年7月27日(月)-8月8日(土)
11:00-19:00(最終日17:00まで)日曜休廊
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ギャラリーQ
東京都中央区銀座1-14-2 楠本第17ビル3F
電話03-3535-2524