東京八丁堀のヒノギャラリーで小林良一展が開かれている(8月8日まで)。小林は1957年栃木県佐野市生まれ、1987年東京造形大学美術学科絵画専攻を卒業し、1997年五島記念文化財団美術新人賞を受賞、同財団の助成によりニューヨークにて1年間の海外研修を行った。1996年からヒノギャラリーで個展を行い、今回は1997年以来3年ぶり11回目の個展になる。ギャラリーのホームページから、
画面に触れることは絵画制作においては自然の行為ですが、今回小林はそこに着目し、制作を行いました。これまでの小林作品にも見られる大胆な筆触や、描き足すことによる「消す」行為は、結局は触れることによるもので、絵画制作におけるこの当然の行い(儀式)の中に、作家は絵画のさらなる可能性を見出そうとしているのかもしれません。
画廊には禍々しいような原色が溢れている。補色も伴い何かざわついている気さえしてくるようだ。それが小林の特徴なのだろう。形よりも色彩が圧倒している画面だ。
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小林良一展「指触」
2020年7月20日(月)-8月8日(土)
11:00-19:00(土曜日17:00まで)日曜祝日休廊
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ヒノギャラリー
東京都中央区入船2-4-3 マスダビル1階
電話03-3537-1151
JR線・地下鉄日比谷線「八丁堀」駅A2番出口より徒歩5分