うしお画廊の深沢軍治展を見る

 東京銀座のうしお画廊で深沢軍治展が開かれている(4月29日まで)。深沢は1943年山梨県生まれ、1971年に東京芸術大学大学院美術研究科を修了している。昨年秋に表参道の始弘画廊で個展をしている。その前はここうしお画廊で昨年6月に個展をしていた。
 画廊のホームページから、

「目標はエッジのはっきりした不定形を追いかける事」と言う深沢さんの今回の展覧会は以前から買いためていた紙や布に水彩で描いた作品を展示します。
形と形の重なり合いや地の形の美しさを求めてまた図の形を作る制作の繰り返しの中から、今回はエッジにこだわり地と図のせめぎ合いの心地よさを大切にしました。






 水彩の小品が並んでいる。深沢の水彩は単純な形と明るい爽やかな色彩で構成されている。現実の作家の印象とは異なり洗練されたおしゃれな作品になっれいる(失礼)。すると作品とは作家とは別物なのだろうか。あるいはおしゃれに見えないのは作家の韜晦で、作品こそが本質を表しているのだろうか。
 深沢軍治展はゴールデンウィーク初日の昭和の日まで開かれている。ぜひうしお画廊まで足を伸ばして、深沢の気持ちの良い水彩画に触れてほしい。月曜以外は在廊しているらしいから、作家にも会えるだろう。
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深沢軍治展
2017年4月17日(月)−4月29日(土)
11:30−19:30(最終日17:00まで、日曜休廊)
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うしお画廊
東京都中央区銀座7-11-6 イソノビル3階
電話03-3571-1771
http://www.ushiogaro.com/