なびす画廊の瀧田亜子展を見る

 東京銀座のなびす画廊で瀧田亜子展が開かれている(4月22日まで)。あれっ、なびす画廊は閉廊したのでは? いいえ、個展は今週の瀧田亜子と来週の木村英憲展まで特別に開催している。
 瀧田は1972年東京都生まれ。なびす画廊での個展は今年の4月に続いて今回で22回目になる。作品は紙に顔料で描いている。瀧田は昔から書を学び、そのため中国に留学してもいる。書と西洋絵画を融合した瀧田の仕事は独特の世界を見せている。



 なびす画廊で毎年春秋2回個展を開いてきたが、今回大きな変化があった。瀧田の作品は大きな形がわりあい規則正しく並べられてきた。それが今回その規則性が崩れ始めている。さらに描いている大きな形もフリーハンド的表情に変わっている。だからというのではなく、これらの結果による新しい作品がとても良い印象を受けた。こんな風に変わっていけば自由で奔放な方向へ進んでいくのかもしれない。
 なびす画廊は個展の開催を来週で取りやめる。瀧田は今後新しい空間へ移っていくことになる。なびす画廊は銀座では壁面の大きな画廊だ。画廊の空間に合わせて作品を作っていると言う瀧田の絵がどんな風に変わっていくのだろう。
 撮影はしなかったが、今回のドローイングもおもしろかった。ぜひ足を運んで見てほしい。
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瀧田亜子展
2017年4月17日(月)−4月22日(土)
11:30−19:00(最終日17:00まで)
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なびす画廊
東京都中央区銀座1-5-2 ファーストビル3F
電話03-3561-3544
http://www.nabis-g.com/