ギャラリー古今の瀧田亜子新作展「池のほとり」を見る

 東京洗足池のギャラリー古今で瀧田亜子新作展「池のほとり」が開かれている(11月18日まで)。瀧田は1972年東京都生まれ。2年間ほど中国へ留学し書を学んできた。2003年ギャラリー・オカベで初個展、以来、なびす画廊での個展を中心に銀座の画廊で発表を繰り返してきた。昨年なびす画廊が閉廊し、その後藍画廊やギャラリーなつかで個展を続けてきた。このギャラリー古今では昨年についで2回目となる。ホワイトキューブのギャラリー空間とは違って、洗足池医院の一部を使った展示なので、ある意味コレクターのプライベート展示のような趣がある。展示は1階、2階、3階となっていて、3階は主に書を展示している。瀧田は書家でもあるのだ。撮影しなかったが書も良かった。
 1階に展示している作品は瀧田の従来の傾向の延長線上にある。それだけに手慣れた洗練された感がある。2階の作品は最近見られる瀧田の変化がはっきりと表れている。一つの形を繰り返すパターンの作品ではなく、何かの形象、または古代の器のようなものが描かれていて興味深いものだった。ミニマル的な水面から形が生まれてくる瞬間に立ち会っているのだろうか。







 これらの大きな作品もみな1日で完成させているのだという。
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瀧田亜子新作展「池のほとり」
2018年11月9日(金)−11月18日(日)
14:00−18:00(金土日のみ開廊)
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ギャラリー古今
東京都大田区上池台2-32-4
http://www.senzokuikeHP.com/cocon/
東急池上線洗足池駅より徒歩1分
改札を出て180度後ろに洗足池商店街を進むと右手に画廊の看板と洗足池医院の入り口があり、そこから入る
洗足池駅の道路をはさんで反対側が洗足池になっている。1周約20分の散歩コースがある。池には水鳥も泳いでいる。