東京銀座の資生堂ギャラリーで「椿会展2017」が開かれている(5月28日まで)。参加作家たちは、赤瀬川原平、畠山直哉、内藤礼、伊藤存、青木陵子、島地保武の6名。昔にくらべて作家が小粒になった感は否めない。準ビッグスターが赤瀬川だろうが、もう亡くなってしまった。ついで内藤礼か。
内藤礼の作品を紹介する。
「ひと」と題する高さ3センチくらいの木彫
「color beginning」というキャンバスにアクリル絵の具を真っ白に塗ったタブロー
「椅子」、ご自由にお座りください、とある
「無題」というガラス瓶に水を張ったもの
「無題」、これはビル外壁の小ウインドウ内に展示されている
資生堂が配布しているちらしから、内藤の文章か。
個が地上に存在している。どこからかもたらされた(表わされた)生命として。その「原点と自由」。
以上が展示されている内藤作品のすべてだが、いずれも評価することができない。
つぎに、赤瀬川の作品。
ポットとナイフとスプーンを偽千円札で梱包している
「引伸機」、最後に取り組んでいた未完の作品。赤瀬川は「失われていく物」として、引伸機、黒電話、初代iMacの3点を、油彩で描き梱包して展覧会を行う予定だったという
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「椿会展2017」
2017年4月4日(火)〜5月28日(日)
11:00〜19:00(日曜祝日のみ〜18:00)
月曜日休み
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資生堂ギャラリー
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
電話03-3572-3901
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/