養清堂画廊の渋谷和良展を見る

 東京銀座の養清堂画廊で渋谷和良展が開かれている(12月10日まで)。渋谷は1958年東京生まれ、1981年に東京藝術大学美術学部油画科を卒業し、1983年に同大学大学院美術研究科版画専攻修士課程を修了している。2002年から1年間、文化庁在外派遣研修員としてドイツベルリン芸術大学およびマールブルグ大学にて研修。1996年に柳沢画廊で初個展、その後ドイツや日本各地の画廊で個展を行い、最近はコバヤシ画廊と養清堂画廊で個展を開いている。9月にコバヤシ画廊で個展をしたばかりだが、養清堂画廊では版画展を開いている。



 渋谷はリトグラフを制作している。抽象的な作風だが、激しさが感じられる。アトリエが三浦半島の海に面したところに建っていて、海が荒れたときなどは目の前に激しい波が打ち寄せると聞いたことがあった。渋谷の内にその激しい海に同調する心情があり、それが作品にも反映しているのだろうか。

 大小2枚の作品を並べて額装している作品があって、興味深い展開だと思った。

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渋谷和彦展

2022年11月28日(月)―12月10日(土)

11:00-18:00(最終日は15:30まで)日曜休廊

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養清堂画廊

東京都中央区銀座5-5-15

電話03-3571-1312

https://www.yoseido.com/