東京千駄木のギャラリーKINGYOで田中彰展「Portrait」が開かれている(11月6日まで)。田中は1949年高知県生まれ、1974年多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン科卒業。いくつかの画廊で個展をした後、2004年ギャラリー汲美で個展を開き、汲美が閉じた後は主にギャラリー58を中心に活動している。
ギャラリーのホームページに掲載された田中の言葉。
眼の前の風景を描けば、その方が楽かなと思うのですがサッと現れた『ヒト』を私にしか解らない記号というか暗号のようなメモを描き記します。
あまり深く考えず反射的にとらえるようにしています。
日常の一瞬の表情みたいなモノが描ければいいかなと思っています。
個展タイトルが「Portrait」とあるように人の顔を描いている。中にはテレビニュースで見たという勲章をたくさん吊り下げた北朝鮮の将軍もある。田中の作品はフランシス・ベーコンと共通するものがあるが、ベーコンに見られる神経症的な傾向は田中には見られない。田中は健全なのだ。
ギャラリー2階にはドローイングが並んでいる。
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田中彰展「Portrait」
2022年11月1日(火)―11月6日(日)
12:00-19:00(最終日17:00まで)
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ギャラリーKINGYO
東京都文京区千駄木2-49-10
電話050-7573-7890