東京北青山のかわかみ画廊で川城夏未展が開かれている(11月19日まで)。川城は神奈川県生まれ、1992年女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業、1995年東京藝術大学大学院美術研究科油画修士課程を修了している。2017年には損保ジャパン日本興亜美術館の「クインテットIII―5つ星の作家たち」に選ばれている。長くOギャラリーで発表してきた。数年前から赤い色面の中にわずかな色の濃淡で図形が描かれるようになってきた。
川城の言葉、
存在はそこに在ったとしても無かったとしても/近くにあるのか遠くにあるのか/ただそれだけの事の気がする。
空を見上げている自分がここに居て夜空には星が静かに瞬いていた。
近くにあることと遠くにあること/をテーマに、内側からしか開けられない鍵を探しながら描いていました。
川城は油彩と蜜蝋とパステルで描いている。ほとんど赤一色のなかに微妙な濃淡を施し、時に微かに植物などが描かれたりもする。とても繊細な絵画だ。川城の小品を玄関に飾れば上品な印象を与えるだろう。
画廊は外苑前駅と表参道駅の中間で、青山通りに面したマクドナルドがあるビルのちょっと奥まった1階にある。オリンピックという自転車屋の間の通路を直進した左側。
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川城夏未展
2022年11月5日(土)―11月19日(土)
13:00-19:00(最終日18:00まで)月曜休廊
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かわかみ画廊
東京都港区北青山3-3-7 第一青山ビル1F
電話03-6447-2328