コバヤシ画廊の前本彰子展を見る

 東京銀座のコバヤシ画廊で前本彰子展「龍姫の水ノ珠」が開かれている(5月11日まで)。前本彰子は石川県に生まれる。1980年京都精華短期大学絵画専攻科卒業、1982年Bゼミスクール修了。1983年よりコバヤシ画廊をはじめ個展多数。

「龍姫の水ノ卵」

「私の子供は私が守る」


 画廊正面壁の大きな作品「瀧姫の水ノ珠」は新作で左右130cm、天地162cmという大きなもの。厚さも30cm近くはありそうなレリーフ状の力作。

 右の壁に設置された3点組の作品は「私の子供は私が守る」と題した1998年の作品。

 そのほか、社祠と呼びたくなるような小品が展示されている。

 前本の作品では地母神信仰が連想される。大いなる母であり、大地の女神である地母神を前本は繰り返し表現しているのではないか。そして土俗的な表現も前本の変わらぬ特徴のようだ。

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前本彰子展「龍姫の水ノ珠」

2024年4月29日(月)―5月11日(土)

11:30-19:00(最終日17:00まで)日曜休廊

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コバヤシ画廊

東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1F

電話03-3561-0515

http://www.gallerykobayashi.jp/