東京神宮前のギャラリーSAOH & TOMOSで梅田恭子展が開かれている(5月25日まで)。梅田は東京都生まれ、1994 年 多摩美術大学美術学部デザイン科グラフィックデザイン専攻を卒業、1996 年 同大学大学院 美術研究科デザイン専攻を修了している。1994年に東京銀座のギャラリー中沢で2人展、1995年に銀座のOギャラリーで初個展を開き、以来、毎年各地のギャラリーで個展を開いている。
今回は板に描いてあるものが多い。梅田の作品はとても繊細だ。以前、「例えて言えば、とても小さな声で語っているのだが、繊細な表現のなかに微妙で豊かな表情が認められる。小さな声だが強い主張がされている」と紹介したが、今回も同じ言葉を使いたい。大きな作品に数式が描かれていたので訊くと、数学が好きで美術に進まなかったら数学を学んでいただろうと言う。驚いた。数学が好きな画家なんて初めて出会ったかもしれない。
繊細で微妙な作品なので写真には再現しづらい。実際に画廊で見ることをお薦めする。
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梅田恭子展
2024年5月13日(月)―5月25日(土)
11:00-18:00(最終日17:00まで)日曜休廊
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ギャラリーSAOH & TOMOS
東京都渋谷区神宮前3-5-10
電話03-6384-5107