ギャラリーSAOH & TOMOSのナオミ・ヴァン・ホルバット展を見る

 東京神宮前のギャラリーSAOH & TOMOSでナオミ・ヴァン・ホルバット展「White Thread/白糸」が開かれている(4月10日まで)。ホルバットは1970年英国生まれ、1989-1994年にロンドンのチェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで学んでいる。2001―2003年に日本政府の研究生として東京藝術大学で油絵を学んでいる。ロンドンで個展を開いてきたほか、2001年にはギャラリー砂翁&トモス(本ギャラリーの前身)で個展を行っている。

「White Thread/白糸」

「Freeze/凍結」

「Blackbird/黒歌鳥」


 画廊の壁面に左右366cmという大きな油彩作品が展示されている。これが展覧会のタイトルにもなった「White Thread/白糸」で、「Freeze/凍結」や「Blackbird/黒歌鳥」という油彩作品の他に版画作品(モノタイプ)が並んでいる。

 いずれも極めて禁欲的な表現だが、強い主張が見えている。「White Thread/白糸」は4枚のパネルから構成されているが、1枚のパネルの天地が少し小さくて、右端の太いストライプとともに強いアクセントになっている。

 画廊の方の話では、版画作品は一見コラージュのように見えるが、まぎれもなく版画でしかもモノタイプだという。

 訪ねたとき、ちょうど午後の日が当たっていて、「Freeze/凍結」という作品の一部が日差しで欠けてしまった。

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ナオミ・ヴァン・ホルバット展「White Thread/白糸」

2024年4月1日(月)―4月10日(水)

11:00-18:00(日曜休廊)

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ギャラリーSAOH & TOMOS

東京都渋谷区神宮前3-5-10

電話03-6384-5107

http://www.saohtomos.com