東京神宮前のギャラリーSAOH & TOMOSで石垣むつみ展「過ぎたことと足りないこと」が開かれている（12月23日まで）。石垣は東京生まれ、文化学院デザイン科・芸術科を修了している。1993年に目黒のギャラリークラマーで個展を行い、その後ギャラリー砂翁や空想ガレリア、ギャラリーYORI、ギャラリー紡、ギャラリーｆ分の1、ギャラリーテムズ、ガルリSOL、ギャラリー五峯などで個展を開いている。
石垣むつみは柔らかい色彩が特徴で、その色彩にとくに優れた画家だ。モチーフとしては植物をヒントにしているようだ。石垣の個展ではいつも心地よい体験が得られるのは、やはり画家の心情が反映されているのだろうか。抽象絵画では戦後の涯一人者の一人である村井正誠に師事したという僥倖を得ている。そのことも影響しているのだろう。
・
石垣むつみ展「過ぎたことと足りないこと」
2023年12月11日（月）―12月23日（土）
11：00－18：00（17日・日曜日休廊）
・
ギャラリーSAOH & TOMOS
東京都渋谷区神宮前3-5-10
電話03-6384-5107
