東京表参道のギャラリー砂翁&トモスで菅野美榮展が開かれている(4月23日まで)。菅野は群馬県出身、1968年共立女子短期大学を卒業したのち、1971年日本デザインスクールを卒業している。1990年、銀座のギャラリー・オカベで初個展。その後、ギャラリートモスやギャラリーテムズ、ギャラリー椿、K'sギャラリー、ガルリSOL、宇フォーラム美術館等々で多くの個展をしてきた。近年はタンポポの綿毛を無数に使ったインスタレーションなどを発表している。
今回も画廊の天井から300個ほどのタンポポの綿毛が吊るされている。見事な造形だ。そのほか、様々な種子を使ったオブジェを展示している。クルミほどの大きさのハンカチノキの実やアメリカフウの実を小さな金属の舟に乗せたオブジェもとても良かった。ハンカチノキの実なんて初めて見た。その他、ガラスの蓋つきの器に入れられたタンポポの綿毛も宝石のようで美しかった。開いた本の形のページにぎっしりと植えられた綿毛の作品もあった。
天上から吊り下げられた綿毛のインスタレーションが外光に照らされてとてもきれいだった。
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菅野美榮展「種子・ミツロウ・練硝子」
2022年4月11日(月)―4月23日(土)
11:00―18:00(最終日17:00まで)日曜休廊
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ギャラリー砂翁&トモス
東京都渋谷区神宮前3-5-10
電話03-6384-5107
http://www.saohtomos.com/index.htm