東京銀座の巷房・階段下で菅野美榮展「旅スル種子2022」が開かれている(10月1日まで)。菅野は群馬県出身、1968年共立女子短期大学を卒業したのち、1971年日本デザインスクールを卒業している。1990年、銀座のギャラリー・オカベで初個展。その後、ギャラリートモスやギャラリーテムズ、ギャラリー椿、K'sギャラリー、ガルリSOL、宇フォーラム美術館等々で多くの個展をしてきた。今年4月には青山のギャラリー砂翁でも個展を開いていた。近年はタンポポの綿毛を無数に使ったインスタレーションなどを発表している。
今回は巷房の「階段下」という狭い空間での展示である。ここは名前通りの階段の下の空間で、奥の天井が極端に低くなっている。この空間を使いこなすのはとても難しい。菅野はここにタンポポの綿毛を無数に並べた帯状の作品を設置している。まるで川面を覆って流れる綿毛の絨毯を連想させる。
タンポポの綿毛は風に乗って飛ばされやすく、このようにしっかり定着させるのは大変な技術だと聞いたことがある。
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菅野美榮展「旅スル種子2022」
2022年9月26日(月)-10月1日(土)
12:00-19:00(最終日17:00まで)
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巷房・階段下
電話03-3567-8727
http://gallerykobo.web.fc2.com/