巷房・1+階段下の近藤あき子展を見る

 東京銀座の巷房・1+階段下で近藤あき子展が開かれている(12月2日まで)。近藤あき子は新潟県生まれ。1966〜1972年、早稲田大学および同大学院でロシア文学を専攻する。1976〜1986年、新起流美術研究所等にて油絵を学ぶ。1987年渡米し、ヒューストンGlassell School of Artの奨学金を受け絵画、彫刻、美術史を学ぶ。1992年、帰国。1993年より、ギャラリーアートポイント、中和ギャラリー、ギャラリー21+葉、マキイマサルファインアーツ、ギャラリー現などで個展を開いてきた。2012年にはフランスでも個展を開いている。ギャラリー現では抽象画を展示していたが、最近はインスタレーションが多かった。今回は巷房・1では抽象画を展示し、階段下ではインスタレーションを展示している。


 巷房・1の平面作品。絵具の濃淡で作品を作っている。赤が美しい。


 階段下ではまず某国の大統領のデッサンが目につく。床にはそれと同一人物の布で作られた立体像が設置され、突き当たりの壁に置かれているのはやはり同じ人物の将来を表しているのだろうか。手前の壁にも倒れた人物が置かれている。近藤のインスタレーションは強い政治的メッセージを発している。

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近藤あき子展

2023年11月27日(月)―12月2日(土)

12:00-19:00(最終日17:00まで)

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巷房・1+階段下

東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル3F+B1F

電話03-3567-8727

https://gallerykobo.web.fc2.com/