東京銀座のガルリSOLで石垣むつみ展が開かれている(10月1日まで)。石垣は東京生まれ、文化学院デザイン科・芸術科を修了している。1993年に目黒のギャラリークラマーで個展を行い、その後ギャラリー砂翁や空想ガレリア、ギャラリーYORI、ギャラリー紡、ギャラリーf分の1、ギャラリーテムズ、ガルリSOL、ギャラリー五峯などで個展を開いている。
石垣は色彩が優れている。今回は特に画面に植物の形が見えている。しかし、私は石垣の作品の何が優れているのか、明示的に言うことができない。ただ、作品の前に立てば優れた作品であることを確信できる。見ればストレートに心地よいのだ。
石垣は村井正誠に師事したという。それはとても幸せな経験だったのではないか。村井正誠は戦後の画家のベスト5に数えられるだろう。その村井から親しく教えを受けたことが現在の石垣に影響を与えていないはずがないだろう。千里の馬は常にあれども伯楽は常にはあらず、という言葉を思い出す。
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石垣むつみ展
2022年9月26日(土)-10月1日(土)
11:00-19:00(最終日17:00まで)
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ガルリSOL
東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル6F
電話03-6228-6050