ギャラリー砂翁の及川伸一展「consistency」を見る

 東京日本橋三越前のギャラリー砂翁で及川伸一展「consistency」が開かれている(5月27日まで)。及川は1949年東京生まれ。1980年から1992年まで独立美術に出品していたが、1992年からは個展を主な発表の場所としている。これまでギャラリー汲美、ギャラリーテムズ、ギャラリーゴトウ、ギャラリー砂翁&トモス、Shonandai My ギャラリーなどで発表してきた。






 及川は無彩色の作品が多く、あまり派手な色彩は使ってこなかった。今回、強い赤が使われていて少し驚いた。聞けば、最近なくなった高橋氏への追悼なのだという。高橋氏は絵画のコレクターで、及川の作品もたくさんコレクションしていた。高橋氏は激しい強い色が好きだった。高橋氏追悼の意味で普段あまり使ってこなかった激しい色を使ったという。
 色彩のほかにも、明確な形が現れているような印象を持った。及川が変化しつつあるのだろうか。
 画廊の片隅にはテーブルが置かれ、その上に小品が並べられている。地下のアートショップTOMOS Bにも小品が展示されている。及川の1年半ぶりの力のこもった個展を見てほしい。
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及川伸一展「consistency」
2016年5月17日(火)→5月27日(金)
11:00〜18:00(最終日17:00まで)日曜休み
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ギャラリー砂翁
東京都中央区日本橋本町1-3-1渡辺ビル
電話03-3271-6693
http://www.saohtomos.com/