コバヤシ画廊の村上早展を見る

 東京銀座のコバヤシ画廊で村上早展が開かれている(9月16日まで)。村上は1992年群馬県生まれ。2014年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻を卒業し、2017年同大学大学院博士後期課程中退。毎年コバヤシ画廊で個展を続けていて今年が8回目になる。2016年ワンダーウォール都庁で初個展、ついでコバヤシ画廊、東京オペラシティアートギャラリー、アンスティチュ・フランセ東京ギャラリー、中国北京のギャラリーなどで個展を続けている。

 受賞歴も2014年のシェル美術賞展入賞、FACE2015の優秀賞、山本鼎版画大賞展で大賞、トーキョーワンダーウォール公募2015のトーキョーワンダーウォール賞、群馬青年ビエンナーレ2016優秀賞、アートアワードトーキョー丸の内2016フランス大使賞など、輝かしい実績を誇っている。上田市立美術館で個展も開かれた。

「まあ、なんて、きみのわるい」

「どうか、にげないでおくれ」

「靴のしたいままに」

「眠る棘」

「胴のおしまのところ」


 今回はヨーロッパの童話をモチーフに作品を作っているという。童話の挿絵のような引用ではなく、ヒントのようなものらしい。赤ずきん、シンデレラ、赤い靴、茨姫、もう一つは何だっけ?

 村上は銅版画を用いシンプルな形で多層的な意味をはらんだイメージを造形している。作品にはいつも悲しみのような感情が含まれている。

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村上早展

2023年9月4日(月)-9月16日(土)

11:30-19:00(最終日は17:00まで)日曜休廊

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コバヤシ画廊

東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1

電話03-3561-0515

http://www.gallerykobayashi.jp/