ギャラリー77の重野克明展を見る

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 東京銀座のギャラリー77で重野克明展が開かれている(9月17日まで)。重野は1975年千葉市生まれ、2003年東京藝術大学大学院修士課程美術研究科版画専攻を修了している。2000年に東京銀座の青樺画廊で初個展、以来77ギャラリーや高島屋美術画廊Xなどで個展を続けている。

 重野は版画家でありながら作陶をしている。2年前の同じギャラリーでの作陶展に続いて2回目だ。画廊に入った途端、優れた個展であることが即座に分る。昔、野見山暁治さんが良い個展は画廊に一歩入ればすぐ分かると言っていた通りだ。

 重野は版画家だから絵付けが優れているのは当然だろう。それが立体の造形も優れているのだ。大きな壺に人型やら何やらがびっしりと貼り付けられていて、そこに隅から隅まで絵付けがされている。抹茶茶碗にも隈なく絵が描かれている。それがとても気持ち良い。

 絵付け同様に画廊内も作品がびっしり空間を埋めている。展示空間も作品もとても気持ちの良いものだった。お勧めします。

 

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重野克明 作陶展

2020年9月7日(月)―9月17日(木)

11:00-19:00(日曜休廊)

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ギャラリー77

東京都中央区銀座7−5−4 毛利ビル5階

電話03−3574−1601

http://www.77gallery.com/