コバヤシ画廊の村上早展を見る

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DM葉書



 東京銀座のコバヤシ画廊で村上早展が開かれている(9月18日まで)。村上は1992年群馬県生まれ。2014年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻を卒業し、2017年同大学大学院博士後期課程中退。毎年コバヤシ画廊で個展を続けていて今年が6回目になる。2016年ワンダーウォール都庁で初個展、ついでコバヤシ画廊、東京オペラシティアートギャラリー、アンスティチュ・フランセ東京ギャラリー、中国北京のギャラリーなど各地のギャラリーで引っ張りだこだ。

 受賞歴も2014年のシェル美術賞展入賞、FACE2015の優秀賞、山本鼎版画大賞展で大賞、トーキョーワンダーウォール公募2015のトーキョーワンダーウォール賞、群馬青年ビエンナーレ2016優秀賞、アートアワードトーキョー丸の内2016フランス大使賞など、輝かしい実績を誇っている。上田市立美術館で個展も開かれた。

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 村上の作品はいつも不穏な空気を漂わせている。馬車は横倒しになり車輪が外れている。あるいはお下げの髪に犬を吊り下げていたり、背中に鳥を括り付けているのもある。DM葉書では熊が女性を抱きかかえている。実家が獣医をしているということで動物が登場している作品が多い。それも幸せな動物というのではなく、動物に託して人間の根源的な運命を表しているようだ。

 なお、奥の事務所には小品が40点も展示されている。

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村上早展

2021年9月6日(月)-9月18日(土)

11:30-19:00(最終日17:00まで)日曜休廊

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コバヤシ画廊

東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1

電話03-3561-0515

http://www.gallerykobayashi.jp/