東京銀座のStepsギャラリーで槙野匠展「壁の向き」が開かれている(5月18日まで)。槙野は茨城大学大学院教育学研究科美術教育専修を修了している。1994年にときわ画廊などで個展をし、つくば美術館などのグループ展に参加している。
ギャラリーの奥に木製の大きな作品が設置されている、中央で「へ」の字形に折れた壁のような立体が4段積み重ねられている。それを横から見ると中は空洞で箱状になっている。箱のような造形といえばジャッドを連想する。しかし、槙野とジャッドの共通点はそれ以外にはない。ジャッドが無機質であるのに対し、槙野は木目のはっきいりした木を使い、組み立てもわざとずらしていて、例えば静かな語りを思わせる。
ほかに同じような造形を縦にした作品や、天井近くに設置したガラス(アクリル?)を挟んだ作品が展示されている。また事務所内の壁には小品が展示されている。
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槙野匠展「壁の向き」
2024年5月13日(月)―5月18日(土)
12:00-19:00(最終日17:00まで)
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Stepsギャラリー
東京都中央区銀座4-4-13琉映ビル5F
電話03-6228-6195