東京銀座のStepsギャラリーで吉岡まさみ展「secret memory」が開かれている(6月15日まで)。吉岡は1956年山形県生まれ。1981年に東京学芸大学教育学部美術科を卒業している。1982年に東京のかねこ・あーとGIで初個展、以来同画廊やときわ画廊、巷房などさまざまな画廊で個展を行ってきた。2007年からはアメリカやドイツなどでも個展を行っているし、2015年にはセルビアの国立美術館で倉重光則とセルビア人画家との4人展を行った。またドイツで日独のアーチストによるグループ展にも参加している。
今愛の展示は、紙に鉛筆のドローイング28点とテープインスタレーションを発表している。テープインスタレーションは吉岡が描いたドローイングを画廊の壁面に投射し、その図形を吉岡が依頼したスタッフがテープを使って定着するもの。この方法で吉岡は国内外で発表をしてきた。
テープの下にモノクロ写真が設置されているのもいつも通りだが、今回は単なる壁ではなく、ドアも利用している。ドアを取り込んだのは初めてらしい。
インスタレーション作品なので、会期が終れば作品は撤去(破壊)される。撤去したとき作品が完成するのよ、と吉岡がちょっと顎を上げた感じで言い放った。
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吉岡まさみ展「secret memory」
2024年6月5日(水)―6月15日(土)
12:00-19:00(土曜日17:00まで)日曜休廊
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Stepsギャラリー
東京都中央区銀座4-4-13琉映ビル5F
電話03-6228-6195