東京千駄木の千駄木ガレージで井上活魂展が開かれている(11月28日まで)。井上は5月にもここで個展をしている。井上の書いたノートがあった。その文章を引く。
(前回の)書展の時、人間が逆さまになって字を書くので字を逆さまにして間人としてと言うタイトルを付けた。後で間人(もうと)と読め歴史的に身分のひくい乞食の様な意味がある事を知った。もらったり拾ったりして作っているタコベヤあがりのぼくは間人(もうと)として世の中を見続けたい。なんでも作品みんな作品。
井上はもらったり拾ったりしたスクラップのような素材で作品を作っている。井上には美しいもの、整ったもの、完成されたものへの志向はない。これは蘇ったダダと言えるのではないか。開き直った井上の右顧左眄しない姿勢が潔い。
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井上活魂展
2022年11月22日(火)―11月28日(日)
10:00-18:00(最終日15:00まで)
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千駄木ガレージ
東京都文京区千駄木3-41-10
電話090-4613-6384
※東京メトロ千代田線千駄木駅2番出口より徒歩4分、よみせ通り沿いの路面店