東京銀座のうしお画廊で井上敬一展が開かれている(4月17日まで)。井上は1947年、福岡県田川市生まれ。1980年に福岡教育大学美術研究科を修了している。井上は銀座のみゆき画廊で個展をしていたが、みゆき画廊が閉じてからはうしお画廊で個展を開いている。
井上の作品はフォートリエを引用していたり、デュビュッフェの影響が感じられたりする。影響と書いたが、むしろ出発点としたと言い換えた方が良いかもしれない。井上はそれらを自家薬籠中のものとしているので、にわかには気づきにくいが。
一見落書きのようでありながら、造形的に完成度は高い。去年も今頃うしお画廊で個展をしたが、去年も今年もコロナ禍で福岡県田川市から東京には来ていない。会えなくて残念だった。
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井上敬一展
2021年4月12日(月)―4月17日(土)
11:30-19:30(最終日17:00まで)
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うしお画廊
東京都中央区銀座7-11-6 イソノビル3F
電話03-3571-1771