HAGISOの高山瑞個展を見る

 東京谷中のHAGISOで高山瑞個展「草々」が開かれている(2月12日まで)。高山瑞は1993年神奈川県生まれ、2016年に武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業し、2018年に東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。2019年ガルリアッシュで初個展。

 

 高山のテキストから、

個展“草々“では、手振りに近い即興性とリズムのある線、速書きのために生まれた草書体といった線を木に彫ったレリーフ作品を中心に展示いたします。

「この木はどこから来たのか。“かく“ことはどんなふうに始まったのか。文字はどうやって生まれたのか、生まれる前は?」そんなことを頭の中に巡らせながら、紙の上で筆や鉛筆が滑るように木の上で彫刻刀を滑らせています。

線を彫ることで余白は浮き上がり、三次元的な奥行きが生まれ、線は二次元だけに存在するものではなくあらゆる場所に満ちているように思われるのです。

 



 高山は初個展で「王義之の蘭亭序」や「方丈記」などを木彫作品として展示していた。今回も文字や走り書きの線のような図形を彫っている。とても柔らかい印象の作品だ。

 HAGISOはギャラリー、カフェ、宿泊施設、プライベートサロンなどが入った最小文化複合施設だとのこと。岡倉天心記念公園の道を挟んで真ん前にある。

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高山瑞個展「草々」

2024年1月10日(水)―2月12日(月)月曜休み

〔平日〕8:00-10:00、12:00-17:00

〔土日祝〕8:00-10:30、12:00-20:00

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HAGISO

東京都台東区谷中3-10-25 HAGISO

https://hagiso.jp/about/

※JR日暮里駅から夕焼けだんだんを降り、坂下を左折、岡倉天心記念公園の前