2010-04-23から1日間の記事一覧

瀬戸内晴美「かの子撩乱」がすばらしい

嵐山光三郎「追悼の達人」(新潮文庫)に岡本かの子にあてた一章がある。夫の岡本一平は追悼文でこう書いた。 かの子よ、僕はお前が眠ってから七八日は立つ力が無かった。涙ばかりを流していた。お前はふだんよく、ダンテの神曲中の乙女の、ベアトリーチェの…