コバヤシ画廊の野沢二郎展を見る

 東京銀座のコバヤシ画廊で野沢二郎展「泥のおもて」が開かれている(11月29日まで)。野沢二郎は1957年、茨城県生まれ。1982年に筑波大学大学院を修了している。これまで「VOCA展'97」や同年の「バングラデシュ. アジア美術ビエンエーレ」に参加し、2012年はDIC川村記念美術館の企画展「抽象と形態」にも選ばれた。ここ銀座のコバヤシ画廊では2000年以降毎年個展を開いている。

「泥のおもて」

(上の作品の部分)

(上の作品の部分)



 画廊の正面に大きな作品「泥のおもて」が展示されている。左右350cmの大きさだ。今回の個展のタイトルにもなっている。なるほど、水田では田植えの前に代かきと言って田面を平らに均す作業がある。水を張った田んぼをトラクターで耕して均一にするのだ。泥がかき混ぜられて濁り、水面が泥の複雑な色を呈する。作品のタイトルから、代かきで均された田んぼの水面を連想した。それが当たっているにしろ違うにしろ、画家は微妙なところに美を見出すものだ。画家(作家)こそ、優れた審美眼保持者なのだろう。

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野沢二郎展「泥のおもて」

2025年11月24日(月)-11月29日(土)

11:30-19:00(最終日17:00まで)

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コバヤシ画廊

東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1F

電話03-3561-0515

http://www.gallerykobayashi.jp/