堀川理万子『いま、日本は戦争をしている』(小峰書店)を読む。副題が「太平洋戦争のときの子どもたち」で、戦争当時子どもだった人たち17人から話を聞いて、それを堀川が絵に起こしている。
食糧の買い出しに行って警官に咎められたり、空襲にあって防空壕に逃げ込んだ少女。竹やりでルーズベルトやチャーチルの顔を描いた絵を稲わらで作った人形に貼ってそれを刺す訓練をした少女。
想像で描いた飛行機や潜水艦の絵をスパイと疑われた少年は、原爆の落とされた広島の街を見に行った。長崎で被爆した少年は兄と姉妹を原爆で亡くした。広島で被爆した少女は大勢の遺体を裏山の大きな穴に運んで埋めた。
中国で残留孤児になった少女もいた。樺太で家族を失いソ連の将校の家に同居させてもらった少年もいた。
そんな体験談を堀川が聞いて、水彩絵の具と色鉛筆で絵に描いた。体験した当時みな子どもだったが、辛かった経験ははっきり覚えている。みな具体的で読んでいて身に迫ってくる。
絵本という形だが、とても良い本だと思う。読んでいて時に感情が深く揺すぶられた。
