墨田区の廃屋

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 墨田区の一角に廃屋がある。片側1車線の道路に面した駐車場の扉が半ば開いていて庭が見える。いまはほとんど木が茂っているが以前は車庫だったのだろう。

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 Google mapで空から見ると、中央の空き地の北(上)がその廃屋だ。間口10m、奥行20mの200平米、およそ60坪の土地の奥に母屋がある。南北に長い屋根が3色に見えるが、西側の2つ、青色と黄土色の屋根が母屋の屋根で、その東側の茶色の屋根は1階に軒を伸ばしたトタン屋根ではないだろうか。庭の南側にも屋根があり離れのようでもあるが、事務所だったのかもしれない。

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 庭には木が生い茂っているが、この感じでは放棄されてまだ10年は経っていないのではないか。以前見た渋谷の松濤の廃屋は完全に樹木に覆われていた。あれを見た時「植物の日」という言葉が浮かんだ。人類が死滅した後の都会の風景を先取っているようだと思った。
 墨田区のもう1軒の廃屋もすごかった。敷地内に大きな木がある。これもGoogle mapで見ると奥行が広い。しかしこちらの廃屋は屋根が落ちてしまっている。屋根が落ちた屋内はどうなっているのだろう。近所は立派な家が立ち並んでいる。どんな歴史を持っているのだろう。

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