練馬区立美術館の三島喜美代展を見る(その1)

 東京練馬区練馬区立美術館で三島喜美代展「未来への記憶」が開かれている(7月7日まで)。三島喜美代は1932年生まれ、今年92歳になる。その非常に重要な回顧展になっている。三島は日常的な品物や新聞雑誌、ゴミ箱などを陶で作っている。それだけでもユニークで重要な造形作家だが、晩年に作っていた「20世紀の記憶」と題されたインスタレーションが素晴らしい! 今回(その1)は、この「20世紀の記憶」を紹介する。

 これは1万個(10,600個)のレンガに20世紀の新聞を転写したものだ。それが2階の展示室一杯に拡がっている。圧倒的な印象だ。三島はこれを1984年から2013年の30年間にわたって制作している。

 これを見るだけでも練馬区立美術館に足を運ぶ価値がある。



 三島の初期から最近までのレンガブロック以外の仕事は、(その2)で紹介する。

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三島喜美代展「未来への記憶」

2024年5月19日(日)―7月7日(日)

10:00-18:00(月曜日休館)

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練馬区立美術館

東京都練馬区貫井1-36-16

電話03-3577-1821

https://www.neribun.or.jp/museum.html

西武池袋線中村橋駅下車徒歩3分