東京京橋のギャラリー檜e・Fで丸山芳子展「雨の名前」が開かれている(7月6日まで)。丸山芳子は1957年福島県生まれ、1981年に創形美術学校造形科を卒業している。ギャラリー21+葉、なびす画廊、秋山画廊などで個展を繰り返し、2011年からは「精神の〈北〉へ」を主宰している。板橋区立美術館のグループ展や東京都美術館の都美セレクション展にも参加している。
丸山芳子のテキストから、
現象としての雨は、
雨-地下水-湧き水-川-海-水蒸気-雲-雨…
と姿を変えながら、地球の表層と大気圏のあいだをダイナミックに循環する水だ。私たち生物は、その循環のただ中に存在し、その水によって生命を維持している。
雲から落ちてゆく水滴の視点で地表を俯瞰したらどんな光景がみえ、循環する水の様々な現象はどのような様子なのか? これらを想像するとき、水滴から聴こえるのは…
ワタシハ、ワタシダ…
空から落ちてきた雨は地面を流れ、川から海へと下って行く。ギャラリーの床に敷かれた青い糸が水の流れを表している。流木のような物体や魚の骨などが設置されている。「雲から落ちてゆく水滴の視点で地表を俯瞰」した光景だと言う。
隣室のギャラリーeにはドローイングが展示されている。
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丸山芳子展「雨の名前」
2024年6月24日(月)―7月6日(土)
11:30-19:00(最終日は17:00まで)日曜日休廊
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ギャラリー檜e・F
東京都中央区京橋3−9−2 宝国ビル4F
電話03−6228−6558