ギャラリー川船の緑川俊一追悼展を見る

 東京京橋のギャラリー川船で緑川俊一追悼展が開かれている(4月15日まで)。緑川は1947年東京生まれ、1967年コリン・ウィルソンの著作を読み、絵を描き始める。その後沖縄、小笠原、小樽、ニューヨークに移り住む。1971年竹川画廊で初個展、以後シロタ画廊や現代画廊、ギャラリー川船、ギャラリー汲美、ギャラリーアビアントなどで個展を開くが、昨2022年に亡くなる。


 緑川はパレットナイフを使った独特のマチエールの油彩で人気があった。多くの画廊で個展を開いてきたが、ギャラリー川船では1993年以来今回で10回目を数える。

 葉書より小さな小品も数多く並んでいるが、小品とはいえ力のある作品なので、額装すれば玄関などに飾るのにぴったりだと思われる。

 もう新作を見ることはできないが、長年にわたる作品を展示した追悼展で緑川の多様な作風の変遷を見てほしい。

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緑川俊一追悼展

2023年4月8日(土)-4月15日(土)

11:00-18:00(日曜開廊)

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ギャラリー川船

東京都中央区京橋3-3-4 フジビルB1F

電話03-3245-8600

http://www.kawafune.com