ストライプハウスギャラリーの小堀令子展を見る

 東京六本木のストライプハウスギャラリーで小堀令子展が開かれている(4月13日まで)。小堀は東京生まれ、1970年武蔵野美術大学を卒業している。祖父は著名な日本画家小堀鞆音で、鞆音は安田靫彦の師だった。令子は現在立軌会会員で、個展は御茶の水画廊、ギャラリーブロッケン、ギャラリー絵夢、ワイオミング大学(U.S.A)、画廊香月、GALERIE PARIS、ストライプハウスギャラリー等、数多く開いている。


 地下階に黒い大きな作品が展示されている。ヨーロッパの教会を描いているようだが、このような具象は小堀には珍しい。訊くと筆は使わないで割りばしだけで描いたという。

 1階の抽象的な作品は150号の大きさで、厳しい線が走っている。その線はかつて小堀が師事した小山田二郎の作品を連想させる。小山田は具象的な作品を描いていて小堀との直接の類似はないものの、厳しい線はまぎれもなく小山田の影響だろう。造形的なシーンでの二人の響き合いがとても好ましい。

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小堀令子展「Be: Event horizon」

2023年4月2日(日)-4月13日(木)

11:00-18:30(最終日は17:30まで)会期中無休

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ストライプハウスギャラリー

東京都六本木5-10-33-3

電話03-3405-8108

http://striped-house.com/

※地下鉄六本木駅3番出口を上がって、喫茶店アマンドの横の芋洗い坂を下って徒歩4分ほどの左手