ギャラリーなつかの瀧田亜子展を見る

 東京京橋のギャラリーなつかで瀧田亜子展が開かれている(4月23日まで)。瀧田は1972年東京都生まれ。2年間ほど中国へ留学し書を学んできた。2003年ギャラリー・オカベで初個展、以来、なびす画廊での個展を中心に銀座の画廊で発表を繰り返してきた。一昨年なびす画廊が閉廊し、その後藍画廊やギャラリーなつかで個展を続けてきた。

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 今回は三角形で統一している。小型の三角形が繰り返し繰り返し描かれている。三角形は連続しているのか、途切れているのか、いったん描かれたものが上書きされて消されているのか。しかし図の下の地としてどこまでも続いているようにも見える。いや、三角形は図なのだが、地が三角形を覆っているように見えるところもあり、図と地が入れ替わっているような不思議な画面を作っている。

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 右手奥の小部屋に茶掛けと小品が展示されていた。私は書について何も分からないので適当なことを書くが、「きっとことば/にならない」の文字が淡々と書かれているようで枯れていないのがおもしろい。
 小品は瀧田には珍しい色が使われていたが、知人の遺品の高価な絵具をもらったとのことだった。
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瀧田亜子展
2019年4月15日(月)―4月23日(火)
11:00-18:30(土曜日・最終日17:00)日曜休廊
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ギャラリーなつか
東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1F
電話03-6265-1889
http://gnatsuka.com/