東京京橋のギャラリー檜Fで柴崎和也展が開かれている(9月11日まで)。柴崎は1982年、大阪府生まれ。2012年に多摩美術大学大学院美術研究科を修了している。2010年にギャラリー檜B・Cで初個展。その後ガレリア・グラフィカbisやギャラリー檜グループ、ギャラリー巷房などで個展を開いている。
柴崎は鉄を溶接して作品を作っている。表面がごつごつしているのはそのせいだ。なんだかぶっきらぼうな印象を与える。この100kgはあるという作品が画廊の中央に転がされるように展示されている。作品は片側に大きな穴が開いている。穴は柴崎の作品の特徴だ。しかし、穴があってもどんな実用の役にも立ちそうにない。
ぶっきらぼうな印象と書いたが、どこかユーモラスで、溶接で作られた表面の表情も相まって見飽きない形をしている。誰にも媚びないで確かな存在を主張している柴崎の作品が魅力的だ。
壁にマケットが展示されている。これに立体作品には珍しい12,000円という安価な値段が付けられていた。
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柴崎和也展
2021年9月6日(月)―9月11日(土)
11:30-19:00(最終日17:00まで)
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ギャラリー檜F
東京都中央区京橋3−9−2 宝国ビル4F
電話03−6228−6558