藍画廊の葛生裕子展を見る


 東京銀座1丁目の藍画廊で葛生裕子展が開かれている(12月15日まで)。葛生は1965年東京生まれ、1988年に多摩美術大学絵画科を卒業している。1986年にかねこあーとギャラリーで初個展をし、その後西瓜糖、コバヤシ画廊、藍画廊、ルナミ画廊、秋山画廊、モリスギャラリーなどで個展を行っている。とくに西瓜糖と藍画廊では毎年交互に個展を繰り返していた。2006年にはギャラリー汲美のグループ展「絵画深度展」(葛生裕子・沓澤貴子・佐藤梨香・堀由樹子)にも参加している。これは私が推薦した若手の抽象画家をギャラリー汲美の磯良さんが採り上げたものだ。あれからもう6年も経ったのか。今回の個展は5年ぶりだという。なぜ、こんな実力派が5年も個展を休んでいたのだろう。それにしても小品がとても安い。この実力と価格がすごくアンバランスなのだ。


       ・


 葛生の特長は強く華やかな色彩と激しい筆触だろうか。ささやかながら私は彼女のファンなのだ。どうか、今後は以前のように毎年個展を開いてほしい。見たがっているファンは私だけではないはずだ。
       ・
葛生裕子展
2012年12月10日(月)−15日(土)
11:30−19:00(最終日−18:00)
       ・
藍画廊
東京都中央区銀座1-2-5 西勢ビル2階
電話03-3567-8777
http://www.igallery.sakura.ne.jp/