藍画廊の若宮綾子展が素晴らしい

 東京銀座の藍画廊で若宮綾子展「居間にて」が開かれている(10月29日まで)。若宮は神奈川県横浜生まれ、1989年女子美術大学芸術学部洋画科油絵専攻卒業、1990年同大学芸術学部研究課程を修了している。1993年に藍画廊で初個展、以来毎年のように藍画廊で、また西瓜糖やギャラリーGAN、ガルリSOL、トキ・アートスペースなどで個展を行っている。

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 今回はインスタレーションを発表している。これがとても素晴らしい。細い木を繋ぎ合わせ、表面に布加工(?)をしている。その木で複雑な形を組み合わせて設置している。ひと目見てその造形がとても美しい。木が作る複雑な線を眼で辿ってしまう。それがとても快い。今まで何度も若宮の個展を見てきたが、今回がその大きな達成なのではないだろうか。

 若宮は板が作る平面を組み合わせて作品を作ってきた。その平面では表面のマチエールが作品の大きな要素になっていた。今回細い木を使っているので、表面のマチエールの要素が比較的重要度を減らし、全体の形の美しさが作品のキモになっていると感じた。

 素晴らしいインスタレーションを見せてもらった。

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若宮綾子展「居間にて」

2022年10月24日(月)―10月29日(土)

11:30-19:00(最終日18:00まで)

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藍画廊

東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル3階

電話03-3567-8777

http://igallery.sakura.ne.jp/