東京西早稲田のWASEDAギャラリーで「日本・セルビア現代美術交流展 FAR AWAY 遠くへ」が開かれている(3月14日まで)。セルビアのミラン・トゥーツォヴィッチと日本の倉重光則、十河雅典が参加している。主催が早稲田大学長谷見雄二研究室、企画がSteps ギャラリーで、在日セルビア共和国大使館が後援している。
ミラン・トゥーツォヴィッチは1965年旧ユーゴスラヴィア生まれ、倉重は1946年福岡県生まれ、十河は1943年東京都生まれだ。今回ミラン・トゥーツォヴィッチが展覧会に合わせて来日していて、3月5日と9日には在廊するという。
ミラン・トゥーツォヴィッチはしばしば絵画作品に日常的なモノを貼付している。今回も女性像の上に取り付けた小箱に糸巻や毛糸を入れたり、日本女性のような婦人像の上には丸めた浮世絵や浮世草子のような昔の印刷物がはめ込まれている。その部分をアップでここに掲載した。
十河は大きな作品を2点展示していて、そこには「ア センソウ ダ」と書かれていて、もう1点の赤い作品には弾痕とおぼしい数十個の穴が開いている。セルビアはユーゴスラヴィアが崩壊したあと、民族や宗教が絡んだ悲惨な内戦の舞台になったところだった。
倉重は明かりの作品で人型を作っている。
3月9日午後2時からはセルビア出身の作家・写真家・舞台女優である高橋ブランカの講演「良くも悪しくも、セルビア」がギャラリーの下の小野講堂で行われるという。
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「日本・セルビア現代美術交流展 FAR AWAY 遠くへ」
2019年3月5日(火)-3月14日(木)
10:00-18:00(日曜休廊)
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WASEDA GALLERY(早稲田大学27号館B1F)
小野記念講堂と同じ建物、東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩5分
展覧会・講演会とも入場無料