セレスタミンという特効薬

 先日の東北関東大地震の時、桜木町から国道沿いを数時間かけて歩いて帰宅し、花粉症の眼がお岩さんのように炎症を起こしたことはここに書いた。そして眼科医で処方されたセレスタミンの服用によって劇的に治癒したことも。セレスタミンは1日3回、2日分を処方されたのだった。
 以前花粉症になったばかりの頃、いつも通っていた内科医のところへ行った。そこで内服薬としてセレスタミンジルテックという錠剤を処方してくれた。これがすごくよく効いて、自分が花粉症の患者であることを忘れたくらいだった。セレスタミンを2.5シーズン服用した頃のことだった。患者同士は病気などについてお互いに情報交換する。ある知人の患者が、私が服用しているセレスタミンについて、それは危険な薬だと指摘した。半信半疑でネットで検索すると、セレスタミンは副腎皮質ホルモン=ステロイド剤で、症状が劇症のときに限って1週間を限度に服用する薬、とあった。副作用として肝臓障害を起こすことがあるとも書かれていた。あわてて別の医者に行った。
 その先生は驚いて、そんなに長期間服用していたのなら肝臓障害があるかもしれないと言う。検査の結果は幸いにも肝臓に問題はなかったが。セレスタミンの代わりに肝臓にやさしい薬が処方された。自分が花粉症の患者であることを再発見したのだった。
 ステロイド剤はアレルギーの特効薬としてよく使われている。皮膚のアレルギー=アトピーなどに処方される。医者の話では、皮膚では部分的に吸収されるので大きな問題ではないが、服用した場合は全身に回るので影響が大きいのだという。また特に手指は吸収率が低いのでステロイドを処方しても大きな問題はないが、顔などは吸収しやすいので、安易にステロイドを使うべきではないと言われた。なるほど、手指はいろいろなものを掴むので毒物にも触れやすく、それで吸収率が低いというのは納得できることだった。
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医者を無条件で信じた結果(2007年6月12日)